難経4の② 牛をおさめる?
腎肝倶沈.何以別之.
然.
牢而長者.肝也.按之濡.擧指來實者.腎也
肝の脈は牢
牢は牢屋、牢獄の牢、ゆるくありません
かたく、しっかりした脈です
説文解字では牢は
閑,養牛馬圈也
閑は
閑,闌也。
闌は
門遮也
門や柵で動物的な、無意識的なエネルギーが
押さえこまれるイメージ
門の中に東でまさに肝の脈です
からだのなかの
暴れる可能性のある牛との
関係をみるともいえます
難経3 脈と黄泉の国
脉有太過.有不及.
有陰陽相乘.有覆.有溢.有關.有格.何謂也.
然.關之前者.陽之動.脉當見九分而浮.
過者.法曰太過.
減者.法曰不及.
遂上魚爲溢.爲外關内格.此陰乘之脉也.
關以後者.陰之動也.脉當見一寸而沈.
過者.法曰太過.
減者.法曰不及.
遂入尺爲覆.爲内關外格.此陽乘之脉也.
故曰覆溢.是其眞藏之脉.人不病而死也.
關は関で関所、カンヌキ
格は、突き出た枝から、いたる、ただすの意
溢は
水と、益(みちあふれる)であふれる
覆はおおうの意
爲外關内格.此陰乘之脉で
陰に乗るのです!子宮に向かうのです!
精、水の放出です
真ん中の関所から陽の部位(トポス)は外へ水
を放出させる方へ向けていて、
陰の部位(トポス)は内向きに絞る、絞り出す
方向へ
内關外格.此陽乘之脉はその反対です
太母の飲み込むイメージ
覆溢、覆い尽くされ、のみこまれて
陽という意識、生から死の世界へ
黄泉のほうです
眞藏之脉、真の蔵はあちらの世界
死のイデア界
陽の生の世界の脈ではないということで
人不病而死也
です
夏の足のむくみ
「私のいつもは細い足がゾウさんの足みたいなんですー」
浮腫ひとつとってもたくさん考慮する
ことがありますが、付き合いの長い
患者さんで
とくに大きな基礎疾患もなく、
いわゆる食事のはなしや水と塩、おしっこの
はなしになりますが、とくに問題なく、
まあ利尿の経穴を中心に水はけをよくする
治療をおこないました。
しかしよくよく足でなく顔をみるとよく
わかるのですが、暑さに疲れている!
のです。
そう、とっても単純で、
心のポンプ作用が疲れてきているのです
水を循環させるにはとってもパワーがいります
陽気が落ちてくると陰がかちますよね。
はい、足はむくみます。
無理やり急速に循環をよくするのでなく、
心の疲れをとりながらになります。
涼しいところでの休息をすすめました☺️
夏の胃内停水
胃内停水といいまして、お腹の
胃のあたりを軽く叩くと
ぽちゃぽちゃと水の音がして、子供によく
ありますがゲーッとよく吐いちゃうやつに
五苓散というのがあります
これだけ暑い日がつづき、毎日、脱水対策に
水を飲め飲めといわれても、口から入れた
あとにしっかりと吸収して血管の中に
はいらないと、意味がありませーん!
五苓散という処方がありまして
これ大人もよく効きますが、からだの
余分な水をさばく仕事をしてくれます
暑さで脱水を避けようとすると反対に
水に溺れてしまったり
という陰陽バランスのお話でした。
鼻血と灸あたり
冬からずっと足腰の冷えをとるために
お灸をつづけてきた患者さん
随分足の血の巡りがよくなり、
頻発してたぎっくり腰も遠のいて久しい
気温の上昇がとまらない、先日
「先生ーまた腰の調子が怪しくて、
お灸してお風呂はいったら
腰の調子はよいのですが、
鼻血がでましたーどうひまひ
ょ〜」
と連絡をうけ、それは「当たり、
あたってますよ」
「えっ何に?」
「お灸と風呂と暑気にです!」
念のため血圧はかってもらい、幸い他の病気の
サインはなかったのと、本人さんの
病院で鼻血をとめる粘膜の処置を
拒否したという既往があるので、
出血はすぐとまったようなので、水分と
って涼しくクールダウンしてもらうよう
伝えました
陰陽のバランスですね、そのあと
冷え取りじゃなく
熱抜きのはなしと問診になりましたー