李鍼灸院

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難経4その③補足 肝腎、沈めてどうちがう?


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腎肝倶沈.何以別之.
然.
牢而長者.肝也.按之濡.擧指來實者.腎也.

 

 

 

アネロイド式血圧測定法で

聴診でなく触診法で橈骨動脈から


収縮期血圧を測定することがありますが、


いったん拍動消失したあと、


さらに30mmHg加圧して


圧を抜きながら最初に橈骨動脈が触れた


ところが収縮期血圧となります。


また、血圧計もなにもなく、橈骨動脈に


触れただけで80mmHgという収縮期血圧


を察知します


収縮期血圧


心臓が収縮したときに動脈にかかる圧


で心臓(の収縮力)を


みているのですが


またその表現としては


比重の高い、重い水銀をどれだけ高く挙げ


れるかというmmHgということになります


腎肝倶沈.何以別之.
然.
牢而長者.肝也.按之濡.擧指來實者.腎也.

 

橈骨動脈を「沈める」≒マンシェットでの拍動消失


ととらえると、橈骨動脈に圧をかけていって


圧をかけていったときになかなか消失しない


感じ、向こうに牛がいる、牢而長者


を肝の脈としたのでは、


https://ameblo.jp/gentlee/entry-12509446123.html参照)


とすると


マンシェットで拍動消失するかしないか


牛が消えるか消えないか〜消えたポイント


はその人の橈骨動脈の


拍動消失するぐらいの
圧ポイント≒肝の脈


肝の脈をみるとはどのくらいの圧で脈がきえ


る、抑え込めるかをみているとも


いえるのではないでしょうか?


腎も肝も沈というのは


マンシェットで


圧をかけてゆくのと似ている


のでは?


では拍動消失するくらいの圧を


肝の脈とすると腎の脈は


どうなるでしょうか?


腎肝倶沈.何以別之.
然.
牢而長者.肝也.按之濡.擧指來實者.腎也.

 

完全に拍動消失するというのは


水の遮断になり、そうすると


その肝の脈に対して、


「按之濡」というのは


脈を潰さない、ととれませんか?


そして圧を潰さないように


指を挙げて圧を下げてゆく


そして


擧指來實者.腎也.

 

ちょっとここはコロトコフ音がきこえた


ところで収縮期血圧決定ににてますが、


音波ではなく


押さえた指を挙げて


圧を下げていって「来実」とは


一体どうかんがえたらよいでしょうか?


まず挙げるわけですから


上⬆と⬇下の空間意識であること


そして


「実」は植物の種や中身とかの意でかたい


とかしっかりしてるとか


いわゆる肝の脈では「牢」して「長」で


牢屋から出てこようとする


そとがわへ逃げ出そうとする力を


みているわけで(肝の発陳)


腎の脈の場合は


上⬆と中を意識


しているのでは?


脈の中への方向は塩やアルブミン


水を集める方向


バゾプレシンや膠質浸透圧と


水を↑上に挙げる圧≒収縮期血圧


みているともいえるのでは


ないでしょうか?